謎な事2

1986年、私が中学2年生の時、夜7時頃、3才の近所の子供の子守りを頼まれていた私は、人形遊びも疲れて3才の子と窓から夜空を眺めていました。
その時、白い玉の様な光が隣の家の屋根にスーっと入って行くのが見えました。
私は、気のせいかな?と思ったのですが、一緒にいた3才の子が「今、ハレー彗星が見えたね~」と言うので、え?気のせいじゃなかった?!と思った瞬間怖くなり、3才の子を抱き抱え階段を掛けおり、晩御飯支度をしていた母に「今、火の玉をみちゃった!隣の家の屋根から入っていったよ!隣の人、誰か死ぬんじゃない?」と母に言ったら、母も子供の頃、火の玉が屋根に入って行くのを見たことがあるけど、その家とは全然関係の無い母の知り合いだったから、隣の家とは限らないと言いました。
その後、3才の子も親が迎えに来て帰ったあと、一段落して居間で寛いでいたら、パキーンという音がして、後ろを振り向くと、茶ダンスの中に仕舞われていたウイスキーのボトルが真っ二つに割れて、茶ダンスの扉の隙間からウイスキーが流れ出していました。
私はそれを慌てて拭きました。
幽霊かな~とか言いながら。
そんな出来事はすっかり忘れた3日後、母の知り合いのTさんが亡くなったと母から聞きました。
Tさんは独身で、近所の人が、見掛けない事を不審に思い玄関を抉じ開けて家の中に入ったところ、心臓発作で亡くなっていたそうです。
そして死亡推定が3日前だったそうです。
母とはお酒の飲み友達でした。
3日前の出来事は、Tさんが知らせに来たんだねという話で終わりました。